デザイナーベビー

中国がリードするデザイナーベビーとは。問題点、日本での実例、法律についてなど。

遺伝子編集で痛みをなくすのはありかなしか

きっかけはジョー・キャメロンさんというスコットランド人女性だったそうです。この女性は物理的な痛み(骨折や出血など)だけではなく、感情的な痛み(不安、憂鬱、恐怖)さえも抱かないのだとか。そしてその原因はそれらを司る遺伝子情報が欠けているから。彼女にとってはそれが普通だったのですね。

 

ニューヨークタイムズの記事で彼女のインタビューを見ることができますが、ストレッチングする感覚はあるそうです。しかし、痛みは感じないのだとか。。。

www.nytimes.com

ポジティブなアイデア

要は遺伝子の突然変異が起きているわけなのですが、痛みや不安を感じないということはこれらを感じることで悩んでいる人達、困っている人達を助けることができるかもしれません。

具体的には、鎮痛剤が手放せない人とか。アメリカはオピオイド、鎮痛剤による薬物中毒が酷いと聞きます。あのコロンバイン高事件の生存者もオピオイド依存症になってしまったのだとか。ご冥福をお祈りします。

www.cnn.co.jp

こういった依存症の人達から痛みを取り除いてあげることは期待できるかもしれません。あとはうつ病へのアプローチですね。

ネガティブなアイデア

一方ネガティブなアイデアと言えば、、、やはり軍事目的での使用ですね。痛みを感じない戦士を作ってしまったら・・・

痛みだけではなく、恐怖や不安を感じないのですからね・・・

 

なんだかここまで来るとXファイルの世界のようにも見えます。

遺伝子編集の一般的なリスク

これはやはり影響が見えないこと。何かしらの影響を持つ遺伝子を編集した時に、どのような影響が出てくるかを予想することが難しいということです。

心臓発作のリスク低減のための遺伝子を編集したところ糖尿病のリスクが上がるといったトレードオフがあるなんてことがわかっているそうです。

対処できそうなトレードオフであればいいのですが、遺伝子ですから見たこともない影響を及ぼすかもしれませんよね。そうなった時には既存の薬で対処できるのか。もしできないとしたらさらに遺伝子編集をするみたいなことが必要になってくるのか。

 

そうなると新たな影響も出てくる可能性があるかもしれません。

 

全く影響を与えない形での遺伝子編集ができるようになる日はくるのでしょうか。