デザイナーベビー

中国がリードするデザイナーベビーとは。問題点、日本での実例、法律についてなど。

日本でデザイナーベイビーは生まれるか

日本でデザイナーベイビーが生まれるかというとかなり難しい気がします。というかどの国でも難しいかもしれません。ただ、今後遺伝子情報の操作についての研究はどんどん進むでしょうから、実質的にはデザイナーベイビーになるというような実例が出てくる可能性はあるかもしれません。

世界的には実例あり?

ただ、世界的には実例があるようなないような情報もあります。

jp.techcrunch.com

この記事では世界初の遺伝子操作ベビー(デザイナーベイビー)が高校を卒業すると言っています。記事は2014年に書かれたものなので、この子達は既に20歳を超えていることになります。

しかし、この事例については先日の香港で開かれたヒトゲノム編集分野の国際会議では触れられていません。これはなぜなのでしょうか。タブーとなっているのかもしれません。

GMOをも嫌う日本人

遺伝子操作、遺伝子編集というのは人間以外であれば既に使われている技術です。最たるものが遺伝子組み換え食品、略してGMOなんて呼ばれます。GMOはGenetically Modified Orgasnismsの略ですう。

日本の食品パッケージの裏側を見ると、特に豆腐などの大豆製品なんかは遺伝子組み換えではない、ということが書かれていることが多いです。これはアメリカなどからの輸入作物を使っている場合、その中に遺伝子組み換えされた大豆が入っていることを嫌う日本人が多いことに対応したものです。

日本人がGMO食品を嫌うのは、その影響がわからないからでしょう。何が起こるかわからない、ということです。さらには、農薬などの影響も心配されます。遺伝子を組み換えることは何を目的としているかというと、農薬によって枯れない、といったことを目的にしていることがあります。これまでの大豆であれば、農薬をまいたら枯れていたのに、遺伝子組み換え大豆であれば農薬をまいても枯れないということです。ということはこの大豆は農薬にまみれている・・・ということなんですね。

これは日本人でなくても嫌うかもしれません。同じようなことを人間に対して行っているというのが今回のデザイナーベイビーです。人間には農薬はまきませんが、農薬の代わりにいろいろな病気があります。HIVであったり糖尿病であったり、ガンであったり心臓疾患であったりです。これを日本人がどのように考えるか。今後日本国内でも議論は進んでいくことになると思われます。